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誉田千尋個展「117」

2024年6月9日から23日まで岐阜市?ビッカフェにて、システム管理業務専門職 誉田千尋さんの個展「117」が開催されます。6月15日には、ゲストに金子智太郎さん(愛知県立芸術大学 准教授)を迎え、アーティストトークが行われます。
※会場はカフェのため1ドリンクオーダー制となっています。

「聴覚メディアのアーティスト」を自認する誉田は、聴取の体験がもたらす「いま、ここ」の感覚と、それを強化するために行使されるさまざまな「技法」に着目してきました。この技法とは、遠い過去の出来事や知覚できない対象をありありと現前させるための巧妙な語り=レトリックであり、その延長線上にある様々な媒体による演出を指しています。
いっぽうで、映画?録音?通信さらには標準時刻のような近代的な諸「技術」は、時間と空間を超えた同期の経験を私たちにもたらしました。インターネットが生活に欠かせないインフラとなった今日、その同期の精緻さはますます加速(?)しているようです。
NTT(旧電電公社)の電話時報サービスを題材にしたインスタレーション《117》は、こうした「技法」と「技術」の絡み合いから生まれる摩訶不思議な「いま、ここ」の感覚を、ユーモアと批評精神をもって提示し、ポストコロナの現代におけるアクチュアルな問題系へと私たちを接続します。

誉田千尋個展「117」 開催概要より引用